明治二十九年から、東洋紡創始者伊藤伝七の別邸として利用されていた「伝七邸」は、渋沢栄一をはじめとする多くの政財界の偉人や文化人が集い、思いを巡らせた場所でした。約六百坪の敷地に二階建ての木造建築と日本庭園を擁し、玄関棟と切妻造りのさつき棟は、国の登録有形文化財に登録されています。旬の素材を活かした料理を介し、人や文化が交流する料亭を目指して。百年以上にわたり地域の象徴であり続けたこの場所でこれからの百年も物語を紡いでいきたい。